- auから新しく始まった ピタットプランとフラットプランの違い をわかりやすく解説
- 機種代金を払い終わってる人は絶対お得になるので変えるべき
- それでも格安SIMよりはまだまだ高くなることがわかった
auの新料金プラン ピタットプランとフラットプランの違い を図表付きで世界一わかりやすく解説します!
2017年7月14日から始まったauの新料金プラン「ピタットプラン」と「フラットプラン」。公式サイトを見ても料金が色々書いてあって正直わかりづらい。ということで、これまでのカケホとデジラ※と何が違うのか。どっちがお得なのか。といった観点でわかりやすく解説していきたいと思います。
※これまでの料金プランはカケホとデジラと表記します。
目次
カケホもスーパーカケホも220円安い
これまでのカケホとデジラの場合は、このような形になっていました。
カケホとデジラの料金体系 | ||||
---|---|---|---|---|
カケホ(2,700円) | + | データ定額1~30 (2,900~8,000円) |
+ | LTENET (300円) |
スーパーカケホ(1,700円) |
それに対して、ピタットプランとフラットプランはこうなっています。
ピタットプランとフラットプランの料金体系 | ||||
---|---|---|---|---|
カケホ(2,480円) | + | データ利用量1~30 (1,700~6,720円) |
+ | LTENET (300円) |
スーパーカケホ(1,480円) | ||||
シンプル(980円) |
まず目を引くのは、
カケホとスーパーカケホが220円安い
ということでしょう。
カケホが2,480円、スーパーカケホが1,480円となります。
さらにこれまでなかった”かけ放題ではない”基本料金プラン「シンプル」プランが選べるようになり、こちらは基本料金980円となります。
「全然電話しないよー!」という方は、このシンプルプランにすることで
最大1,720円安くなる
ことになります。詳しくは後ほど。
新料金プランはデータ定額の考え方が違う
基本料金はただ安くなるだけでしたが、データ定額に関してはそもそもの考え方が変わります。
カケホとデジラ
「3GB4,200円」とか「5GB5,000円」という形で、毎月の使えるギガ数をユーザーがあらかじめ決める。ギガ数の変更は翌月から適用となる。使い切ったら追加できる。余った分は繰り越し可(翌月末まで)。
ピタットプラン
1ヶ月通して使用したギガ数に応じて料金が適用される。
※これを従量課金制といいます。
余るという発想がないので繰り越しは不可。20GBを超えた場合は追加も可能。
フラットプラン
毎月20GB(もしくは30GB)まで使い放題。ギガ数の変更は翌月から適用となる。
※カケホとデジラのデータ定額20(データ定額30)と同じ考え方。
余った分は繰り越し可(翌月末まで)。20GB(30GB)を超えた場合は追加も可能。
新旧料金プランの違い | |||
---|---|---|---|
プラン | 基本プラン(通話) | データ定額 | 繰り越し |
カケホとデジラ | カケホ/スーパーカケホ | あらかじめデータ量を決めておく 足らなくなれば追加 |
OK |
ピタットプラン | カケホ/スーパーカケホ /シンプル |
20GBまでは使った分だけ 20GB以上は追加可能 |
NG |
フラットプラン | 20GBもしくは30GBまで使い放題 20GB(30GB)以上は追加可能 |
OK |
※追加する場合はどのプランも共通で、0.5GBで550円、1GBで1,000円です。
カケホとデジラ、ピタットプラン、フラットプランの料金比較
データ定額の考え方が違えば、料金にも違いが出てきます。百聞は一見にしかず、ということでデータ料金の比較表を見てみましょう。
このように、どのデータ量(ギガ数)で比較しても、
新料金プランの方が安い
んです。
さらに毎月の料金は、上記データ料金差にカケホ(スーパーカケホ)の料金差も足されるので、新料金プランへ変えることにより
めちゃくちゃ安くなる
ということがお分かりでしょうか。
だったら絶対新料金プランに変えた方がいいじゃん!?
というわけで、絶対新料金プランに変えた方がいいじゃん!って思うところですが、1つだけ問題があります。
実は、ピタットプラン及びフラットプランにプラン変更すると、
機種代金の割引(毎月割)が効かなくなる
のです。
機種変更した翌月から適用となる毎月割は、名目上は機種代金の割引です。機種によって割引額が異なりますが、例えばiPhone7 124GB ジェットブラックの場合、毎月割は2,850円(24回)となっています。
となると、旧料金プランと新料金プランのどっちがお得なんでしょうか?
答えは旧料金プランです。
旧料金プランと新料金プランで1番差が出るのは次の場合です。
旧料金プラン:スーパーカケホ※+データ20GB+LTENET=8,000円
↓
新料金プラン(フラットプラン):シンプル+データ20GB+LTENET=6,060円
差額:1,940円<毎月割:2850円
このように、新料金プランへの変更で安くなる金額より毎月割の方が大きいのです。
もちろん、全ての機種で 差額<毎月割 となるわけではありませんから必ず確認が必要となりますが、そうは言っても毎月割はかなり大きいので、機種代金の残金がある場合は、払い終わるまで旧料金プランのままにしておいた方が良いでしょう。
※新料金プランのシンプルプランと比較するにあたって、カケホではなくスーパーカケホでないと公平でなかったため、スーパーカケホとシンプルプランで比較しました。
プラン変更したら戻せなくなる?
旧料金プランから新料金プランに変更すると、
機種変更のタイミング以外では旧料金プランに戻せません。※
※ピタットプランとフラットプランの変更は自由にできます。
とはいえ、機種代金の残金がなければ新料金プランの方が安くなるので特に問題はないはずです。
ということで以下①~③の繰り越しになるだろうと思います。
①「機種代金払い終わるまでは旧料金プランのまま」
↓
②「機種代金払い終わったから新料金プランに変更」
↓
③「機種変更と同時に毎月割のある旧料金プランに変更」
↓
①に戻る
スマートバリューの割引額も違う?
旧料金プランと新料金プランでは、スマートバリューの割引額も若干違います。少々わかりづらいかもしれませんが、こちらをご覧ください。
違いは微々たるものなので、正直気にするレベルではないと思います。
で、格安SIMと比べてどうなのさ
さて、これだけ安くなるauの新料金プランですが、格安SIMと比べるとどうなんでしょうか。
ピタットプラン、フラットプラン両方とも比較してみましょう。
ピタットプランVS格安SIM
まずはピタットプランから比較してみましょう。ピタットプランの特徴は従量課金制、つまり使った分だけプランです。これと全く同じ料金プランを用意してある格安SIMがあります。FREETELです。
FREETELにも同じく従量課金制の使った分だけ安心プランというものがあります。では、さっそく比較してみましょう。
全ギガ数においてFREETELの方が安かったです。しかも、最もユーザー数が多いといわれる3GB~5GBにおいては3,000円以上も差がでました。年間計算なら
約4万円の差
になります。これはちょっと大きいですよね。ということでこの勝負は
FREETELに軍配
と言えます。
フラットプランプランVS格安SIM
続いてフラットプランを比較してみましょう。フラットプランは20GBや30GBの大容量プランになりますので、同じく大容量プランを用意している格安SIMを選びました。色々ありましたが、同じau回線を利用しているmineoと比較してみます。
こちらも20GB、30GBともにmineoの方が安くなりました。但し、その差はわずかで、スマートバリュー適用であれば500円程まで差が縮まります。
つまり、大容量プランを使いたいのであれば
auフラットプランなら格安SIMとも遜色ない安さ
と言えるでしょう。というわけでこの戦いは
引き分け
といったところでしょうか。
mineoについてもっと詳しく知りたい方はこちら。
【最後に】au新料金プランと格安SIMについて
- 機種代金の残金がないのであれば新料金プランに変更した方がお得になる
- あまり使わないならピタットプランの方が安い
- 但し、大容量プランじゃないなら格安SIMの方が断然お得
いかがでしたでしょうか。auの新料金プランは確かにお得ではありますが、機種代金の残金がない場合に限られるので、誰でも当てはまるわけではなさそうです。また、3GBや5GBくらいしか使わないのであれば格安SIMの方が断然安いです。auブランドにこだわらないのであれば、2年縛りもなく、毎月の料金も安くなる格安SIMの方が使い勝手が良さそうですね。