今さら聞けない!いつ格安SIMに切り替えるのがお得なの?

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  • いつ格安SIMに切り替えるのがお得なのかがわからないという声が多い
  • 違約金だけでなく機種代金の残金を考慮する必要があるが、残金がなければ更新月でなくてもお得になりやすい
  • 結果として思い立った「今」が1番お得になりやすい

 

格安SIMに切り替えるタイミングで気にするべきなのは違約金だけではなく機種代金の残金も!なんだかんだで思い立った「今」が1番お得になりやすいって本当!?

恥ずかしくって人に聞けない当たり前(だと思われる)のこと。そんな疑問をひそかに解決するための【今さら聞けない】シリーズ。今回は格安SIMに切り替えるタイミングのお話しです。

 

調べるべきポイントは3つ

お得になる(損をしない)切り替え時を知るにあたって調べるべきポイントは3つです。

  1. 格安SIMの料金
  2. 機種代金の残金
  3. 更新月

では、1つ1つ紐解いていきましょう。

 

まずは格安SIMの料金を調べよう

何はともあれ、まず切り替え先の格安SIMの料金を調べることが先決です。切り替えたらいくら安くなるのかわからなければ、何も始まりません。ということで試しにmineoを例にして考えていきたいと思います。

 

 

mineoの音声3GBプランは月額1,600円

です。今どきの若者は音声通話を使わないので、5分かけ放題は付けないでおきます。そうすると毎月の料金は1,600円だけです。くどいようですが、mineoに切り替えたら毎月1,600円になるんです。本当安いわ。

※通話代は無視します。

 

今と比べてどれくらい安くなるの?

格安SIMの料金がわかったら、それが今と比べてどれくらい安くなるのかを調べましょう。ここではもっともポピュラーな料金プランである

5分かけ放題と5GBの組み合わせ

で考えたいと思います。これにISPがセットでくっついてくるので、月々の基本料金は合計7,000円になります。

内訳)5分かけ放題:1,700円 5GB:5,000円 ISP:300円

これはdocomoでもauでもSoftBankでも一緒です。

 

よって、

格安SIMに切り替えると5,400円安くなる

ということがわかりました。この5,400円という数字をよく覚えておいてください。

要CHECK:格安SIMに切り替えると5,400円安くなる

※あくまでmineoの音声3GBプランに切り替えた場合の話です。

 

機種代金の残金が実は強敵!

続いてのポイントは機種代金の残金です。多くの人が機種を24回払いの分割購入して、今もまだ払っている途中だと思います。もし既に機種代金を払い終えてるというのであれば、『機種代金の残金がない場合の切り替えるタイミング』の項目までとばしてもらってけっこうです。

 

さて、この機種代金の残金が実はかなり強敵なのです。

「格安SIMに切り替えたら機種代金分以上に安くなるんじゃないの?」

それは早計です。機種代金の残金を甘く見てはいけません。なぜなら、多くの人が

本当の機種代金を勘違いしている

からなのであります。大手キャリアが、そう勘違いさせるような仕組みにしているからなのであります。

そう、全ての原因は各社が実施している機種代金の割引サービスにあるんです。

 

機種代金の割引サービス?

大手キャリアで機種を購入する時、ほぼ100%機種代金の割引サービスが適用になります。各社の名称は以下の通りです。

 

< 機種代金の割引サービス名称 >
キャリア名 割引サービスの名称
docomo 月々サポート
au 毎月割
SoftBank 月月割

新規契約や機種変更などで新しく機種を購入した場合、契約期間中に限り毎月の料金から一定額を割り引くサービスです。なにやら聞いたことがありますよね。

「お客様の実質負担金は◯◯◯円だけになりますよ~」

という店員さんのセリフ。

そう、この割引サービスがあるから、新型iPhoneなどを定価の半額以下で手に入れることができています。ありがたや~ありがたや~。

参考)docomo iPhone7 32GBの月々サポート。実質負担額は定価の3分の1以下になっている。

 

出典:ドコモからのお知らせ : iPhone 7およびiPhone 7 Plusのドコモオンラインショップ販売価格 | お知らせ | NTTドコモ

 

この機種代金の割引サービスが、実は

解約を引き止めるための裏技

になっているんです。違約金なんかよりよっぽど効果的なんです。

 

機種代金の残金は割引サービスが効かない!

この割引サービスが解約の引き止めになってる理由は、あくまで契約期間中に限り毎月の利用額から割り引かれるサービスだからです。

つまり、

機種代金を払い終わる前に契約を解除してしまうと割引がなくなってしまう

のです。お分かりですか?

先程のdocomoのiPhone7 32GBを例に考えてみましょう。

毎月の機種代金は3,429円ですが、月々サポートが2,322円分あるので、支払いは1,107円だけでOKです。これが24回繰り返されます。

この時点で、みなさんの頭の中には【機種代金は毎月1,107円】が刷り込まれます。

ところが、仮に20回払い終わった時点でdocomoを解約したとしましょう。つまり、4回分が残るわけですね。

なので解約月にまとめてこの4回分も請求されるのですが、その額が落とし穴なんです。

請求額は4回分×1,107円=4,428円

ではなくて

4回分×3,429円=13,716円

が請求されてしまうのです。なぜなら

契約を解除してしまうと機種代金の割引がなくなってしまう

からですね。

ひえ~おそろしや~。

要CHECK:機種代金の残金はいくらなのか

 

 

と言っても、機種代金の残金だけなら格安SIMへ切り替えた際に安くなる料金との差額で補填できてしまうことが多いので何も恐れることはないんですが、もう1つ残ってますよね、大事なやつが。そう、2年縛りの違約金です。

 

【脱線】格安SIMとの差額<割引額 なら完済後

ここでちょっとだけ脱線します。

格安SIMとの差額<割引額

このパターンの場合は、格安SIMへの切り替えは機種代金完済後に行ってください。格安SIMに切り替えることによって毎月の料金が安くなるのは良いんですが、その安くなる分をもってしてでも本来受けられるはずだった機種代金の割引額を賄えないなら、

絶対損をします。

ちょっと考えれば当たり前のことではありますが、ついつい早合点をしてしまいがちな項目になりますので、ここだけは忘れないようにしてください。

そして、 格安SIMとの差額>割引額 を前提として続きを説明していきますので、宜しくお願い致します。

 

 

更新月じゃないと違約金がかかる

ご存知の通り、スマホには2年縛りというものがあります。2年以内に解約すると違約金がかかるアレのことです。この違約金がかからないタイミング(月)のことを更新月といいます。

※一昔前までは更新月は1ヶ月間しかなかったけれど、現在ではこの更新月の期間を各社2ヶ月設けています。

つまり、格安SIMに切り替えたいと思った月が更新月であるならば違約金はかからないので良いんですが、思い立ったその月が更新月である確率は非常に低いです。

なぜなら2年間の内更新月が2ヶ月ということは、実に24分の22の確率で違約金がかかる月に当たるというわけなのです。

 

< 大手キャリアの2年縛りの違約金名称と金額 >
キャリア名 名称 金額
docomo 解約金 9,500円
au 契約解除料 9,500円
SoftBank 契約解除料 9,500円

※表記は税別。ここでは全て【違約金】という名称で統一して説明していきます。

 

要CHECK:更新月でない場合は違約金が9,500円かかる

 

 

更新月だったら迷わず切り替えが吉

「格安SIMに切り替えたいなぁ」と思った月が更新月だった場合は、

すぐに切り替えたほうがお得

なります。これは考えるまでもないことです。

先ほどの2つ目のポイントだった機種代金の残金があろうがなかろうが関係ありません。違約金9,500円がかからない更新月に勝る時はないのです。

 

※繰り返しになりますが、あくまで 格安SIMとの差額>割引額 を前提としています。

 

それでは、以上の3つのポイントを踏まえて、格安SIMへ切り替えるべきタイミングについてまとめたいと思います。

 

 

機種代金の残金がない場合の切り替えるタイミング

まず機種代金の残金がない場合を考えてみましょう。

ぶっちゃけ残金がない場合は

今すぐ切り替えてOK

です。

更新月かどうかなんて気にしなくていいんです。

なぜなら大手各社2年縛りの違約金は一律9,500円だからです。

仮に格安SIMに切り替えた際の差額が5,400円だとするならば…はい、もうおわかりですね。

たった2ヶ月で元が取れてお釣りが出ちゃう

のです。

更新月が来月とかの場合は待つべきですが、一般的には更新月がまだまだ先って可能性の方が高いですよね。

このように、既に機種代金の残金を払い終えている場合は、格安SIMに切り替えて安くなる金額と違約金を比較して、更新月を待った方がいいのか、待たずに今すぐ変えた方がいいのかだけを考えれば大丈夫です。

多くの場合、

「今」が1番お得になりやすい

のです。

 

機種代金の残金がある場合の切り替えるタイミングは?

残金があると違約金との兼ね合いもあるので、少々話がややこしいです。やっかいなことに残債が終わる月と更新月は高確率でずれるので、余計に考えるのが大変なのです。つまり、かなり細かい計算が必要となってくるので、頭の中だけで考えると確実に爆発します。私の頭の中が爆発。

で、基本的には都度都度計算して欲しいのですが、一応2つのパターンで考え方を記載しておきますので是非参考にしてください。

 

パターン①機種代金の完済が更新月をまたぐ場合

機種代金の完済が更新月をまたぐ場合は、完済前だとしても

更新月に切り替えるのが1番お得

になりやすいです。

格安SIMに切り替えた際の差額がよっぽど大きい場合は別ですが、基本的には更新月の切り替えがお得になりやすいです。

理由は割愛。

 

パターン②機種代金の完済が更新月より前に来る場合

機種代金の完済が更新月より前に来る場合は、

切り替えるのが早ければ早いだけお得になりやすい

です。

一応以下の計算式を使えば計算することができます。わかりづらいですが……。

残債残月数×(格安SIMとの差額-割引額)+格安SIMとの差額×(更新月までの月数-残債月数)>違約金

計算する際には税抜・税込を混同しないようにしてください。

 

※何度もくり返しなりますが、あくまで 格安SIMとの差額>割引額 の場合の話です。

格安SIMとの差額<割引額 であれば、更新月関係なく機種代金を払い終わってから格安SIMへ切り替えましょう。

 

世の中的にはパターン②の方が多いと思います。みなさんもそうじゃないですか?

 

確率だけで言えば「今」が1番お得になりやすい

以上のことを踏まえると、「今」が1番お得になりやすいことがわかったでしょうか。

  1. 思い立った月が更新月である確率は非常に低い
  2. 残債がなければ更新月を除いて今すぐ切り替えた方がお得になりやすい
  3. 残債があっても更新月が完済後であれば今すぐ切り替えた方がお得になりやすい

ね、今でしょ?

 

【最後に】お得な切り替え時期を見極めるポイントまとめ

  1. 格安SIMに切り替えたらいくら安くなるのかをちゃんと調べる。
  2. 機種代金の残金があるのかないのかいくらなのかをちゃんと調べる。
  3. 更新月が近い場合は、格安SIMとの差額で補填できるかを確認する。

 

以上の3点に気をつければ、損をしない=お得になるタイミングで格安SIMに切り替えることができるはずです。せっかく格安SIMに興味を持ったのであれば、この機会に是非切り替えてしまいましょう!

そしてお得になった分で海外旅行にでも行っちゃいましょう!

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