ざっくりまとめると……
- まずは端末代の残金の有無と更新月(解約金の有無)を確認する。
- MNPで乗り換えるなら、MNP予約番号を取得してから格安SIMを申し込む。解約手続きは不要。MNP手数料(2,000円)がかかる。
- 電話番号を新しくするなら、先に格安SIMを申し込む。ショップで解約手続きが必要となる。
目次
docomoのiPhoneをそのまま格安SIMに乗り換える手順と費用 について解説します
こんにちは、てんしむです。今日は「docomoで契約している(買った)iPhoneをそのまま格安SIMに乗り換える場合の手順や費用」について、説明したいと思います。
なにはともあれ、端末(iPhone)残金のチェック
格安SIMに乗り換えるにあたって、なにはともあれ端末代(iPhone)の残金を確認しましょう。多くの方が分割で購入していると思います。一括で購入している方には関係のない話となりますので、次の項目まで飛んでしまってください。
分割残金が残ってるかどうかは、My docomoから確認できます。docomo ID(初期設定は電話番号やdocomoのメールアドレスになってる人が多い)とネットワーク暗証番号(店舗の窓口で登録した4桁の数字)が必要となりますので、覚えてない人は電話(docomo携帯からは151<通話料無料>)で確認しましょう。わざわざ店舗まで足を運ぶのは時間がもったいないです。
※アプリ版のMy docomoをインストール済であれば、暗証番号等不要で残金の確認ができます。
残り何回支払いが残っているか、毎月いくら端末代を払っているのかを確認してください。
月々サポートに注意
docomoでiPhoneを分割で購入した場合、ほぼ間違いなく月々サポートという端末の割引が適用となっています。
そのため、本来必要な端末代金と実際に支払ってる端末代金に差額が生まれています。端末の残金を確認する場合は、月々サポート適用前の金額を必ず確認してください。
月々サポート・・・docomo利用中に限って適用される、端末代の大幅な割引
端末の残金がある状態で格安SIMに乗り換えた場合、月々サポート適用前の端末残金が一括で請求されます。
つまり、端末残金がある状態で格安SIMに乗り換えるのであれば、残金を払ってでも乗り換えたほうがお得になるかどうかを見極める必要があります。
これは、しっかりと計算すれば、どちがお得かを算出することができますが、正直に言うとかなり面倒です。
また、ほとんどの場合、端末代を払い終わってから格安SIMに乗り換えた方がお得になることの方が多いので、計算が面倒な方は、端末代を払い終わるまで格安SIMへの乗り換えは待った方が無難かもしれません。
更新月が何ヶ月後にくるかを確認する
端末の残金を確認したついでに、更新月の確認もしてしまいましょう。
更新月・・・解約金(違約金)なしで解約できる2ケ月間のこと
docomoのiPhoneを使ってる人であれば、十中八九2年間の自動更新になるプラン(カケホーダイ、カケホーダイライトなど)を契約しています。格安SIMに乗り換えようと思った月が更新月であれば、解約金が取られません。
docomoの解約金・・・9,500円(税抜)
更新月に関しては、先程と同じくMy docomoから確認ができます。2年毎の最初の2ケ月間が更新月(解約金なしで解約できる月)となります。
例)2年1ケ月目と2ケ月目 4年1ケ月目と2ケ月目 6年1ケ月目と2ケ月目 8年1ケ月目と2ケ月目など
格安SIMに乗り換えるにあたって、解約金を払ってでも今すぐ切り替えた方がお得になるか、更新月まで待った方がいいのかは、計算すれば簡単にわかります。
格安SIMに乗り換えた場合に、今よりいくら安くなるかさえわかればいいだけです。
例)格安SIMにすれば3,500円安くなるのであれば、3ケ月で元が取れます。
格安SIMに乗り換えることで、多くの方が3,000~4,000円安くなっていますので、3ケ月以内に更新月が来るのであれば待ったほうがお得です。4ケ月以上先であれば、今すぐ切り替えた方がお得になることが多いです。
電話番号を変えるか変えないかによって、手続きの順番が異なります
端末の残金と更新月の確認が終わったら、実際の手続きの順番を確認しましょう。
docomoのiPhoneをそのまま格安SIMに乗り換える場合、今使ってる電話番号もそのまま使う(MNP)か、それとも格安SIMへの乗り換えを機に電話番号を新しく変えてしまうか、によって手続きの順番が異なります。
MNP(エムエヌピー)・・・Mobile Number Portabilityの略。電話番号そのままで他社へ乗り換えることをMNPと言います。
MNPの場合は、MNP手数料が必ず発生します。
docomoのMNP手数料・・・2,000円(税抜) ※docomoからの請求
電話番号を変えない(今と同じ電話番号を使う)場合
今docomoで使ってる電話番号を、格安SIMに乗り換えてもそのまま使う場合は、次の順番に手続きを行います。
- docomoへ電話をし、MNP予約番号を発行する
- 格安SIMのサイトから申し込む
- 送られてきたSIMカードをiPhoneに入れ、APN設定を行う
docomoショップに解約の手続きをしに行く必要はありませんので、安心してください。
STEP1 MNP予約番号を発行する
まずはdocomoに電話をしてMNP予約番号を発行しましょう。
MNP予約番号・・・MNPを利用して格安SIMへ乗り換える際に必要となる番号のことを言います。
docomo電話番号・・・151(docomo携帯から)/0120-800-000(一般電話から) 午前9時~午後8時まで
MNP予約番号の有効期限・・・発行日を含め15日間(再発行は何度でも可能)
格安SIMの申込み時に、MNP予約番号が必要となります。また、格安SIMへ申込みを行う時点で、有効期限が10日以上残ってる必要があります。
もし有効期限が10日未満の場合は再発行をしましょう。MNP予約番号は何度でも再発行することができます。
※MNP手数料は、実際にMNPを行った(格安SIMに乗り換え完了した)際にしか発生しませんので、安心してください。
STEP2 格安SIMを申し込む
docomoに電話をしてMNP予約番号を発行したら、お目当ての格安SIM公式サイトから申込みをしましょう。
STEP3 SIMの入替え、APN設定
格安SIM会社からSIMカードが送られてきたら、入替えを行いましょう。iPhoneの場合、端末の横にSIMカードが入っています。専用のピンを失くした場合は、クリップでも代用可能です。
SIMカードを入替えたら、APN設定を行います。SIMカードと一緒に説明書が同封されていますので、見ながら行えば簡単にできます。Wi-Fiの接続が必要となりますので、ご注意ください。
APN設定が終われば、画面上に4Gの文字が表示されます。試しにSafariを開いてみて、インターネットが無事繋がれば設定完了です。
その時点でdocomoは自動的に解約となりますので、わざわざショップに出向く必要はありません。
格安SIMに乗り換えと同時に電話番号を変える場合
今docomoで使ってる電話番号を使わずに、新しい電話番号で格安SIMに乗り換える場合は、次の順番に手続きを行います。
- 格安SIMのサイトから申し込む
- 送られてきたSIMカードをiPhoneに入れ、APN設定を行う
- docomoショップへ行き解約の手続きを行う
格安SIMのSIMカードと入替えた後で、docomoショップに解約の手続きをしに行く必要があるので、忘れないようにしてください。
STEP1 格安SIMを申し込む
お目当ての格安SIM公式サイトから申込みをしましょう。
STEP2 SIMの入替え、APN設定
格安SIM会社からSIMカードが送られてきたら、入替えを行いましょう。iPhoneの場合、端末の横にSIMカードが入っています。専用のピンを失くした場合は、クリップでも代用可能です。
SIMカードを入替えたら、APN設定を行います。SIMカードと一緒に説明書が同封されていますので、見ながら行えば簡単にできます。Wi-Fiの接続が必要となりますので、ご注意ください。
APN設定が終われば、画面上に4Gの文字が表示されます。試しにSafariを開いてみて、インターネットが無事繋がれば設定完了です。
STEP3 docomoショップで解約をする
格安SIMのSIMカードと入替えて、無事使えるようになったら、docomoショップに行って解約の手続きをしましょう。
大手キャリアの場合、解約の手続きを電話で行うことができません。
docomoショップ営業時間・・・AM10:00~PM7:00(一部異なる)
以上が手続きの順番になります。まずは今使ってる電話番号をそのまま使いたいか、変わってもいいかをよく考えてみましょう。
選べる格安SIM
docomoで使っていたiPhoneをそのまま格安SIMに乗り換える場合、iPhoneのシリーズによって選べる格安SIMが異なります。
iPhone6までは、SIMロック解除ができないのでdocomo系の格安SIMしか選べません。
iPhone6s以降は、SIMロックを解除すれば、どの格安SIMでも選べます。もちろんSIMロック解除をしない場合はdocomo系の格安SIMしか選べません。
選べる格安SIM会社 | |
---|---|
iPhone5 iPhone5c iPhone5s iPhone6 iPhone6Plus |
docomo系格安SIMのみ |
iPhone6s iPhone6sPlus iPhoneSE iPhone7 iPhone7Plus iPhone8 iPhone8Plus |
SIMロック解除をすれば、どこの格安SIMでもOK (SIMロック解除をしない場合はdocomo系の格安SIMのみ) |
docomo系格安SIM・・・docomoの回線(電波)を使っている格安SIMのこと。
SIMロック解除については、当サイト内の記事「今さら聞けない! SIMロック(シムロック)解除 ってなに?」で詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。
格安SIMの選び方
自分のiPhoneで選べる格安SIMの種類がわかったら、次はその中からどれを選ぶかを考えましょう。
とは言っても、格安SIM会社による違いはさほどありません。特に料金に関してはほとんど変わりませんので、それ以外の部分で比較することをオススメします。
具体的には…
- 格安SIM会社独自のサービス
- ネームバリュー(安心感)
- 利用者の評判(主に通信速度)
以上の3つを調べると良いと思います。
docomo系の主要格安SIMに絞って見てみましょう。
比較① 格安SIM会社独自のサービス
格安SIM主要10社の中で、他社にはない独自のサービスを行ってるのはこちらの4社です。
- OCNモバイルONE:ギガ使用量がひと月単位ではなく、1日単位のコースが用意されている
- mineo:mineoユーザー同士でギガを分け合えるフリータンクというサービスがある
- 楽天モバイル:使用料に応じて楽天スーパーポイントが貯まったり、使用料を楽天スーパーポイントで支払うことができる
- LINEモバイル:LINEやTwitterなど主要SNSをギガ消費0で使用することができる(カウントフリー)
それぞれ詳しくは個別ページをご覧ください。
比較② ネームバリュー(安心感)
主要10社の格安SIMは全て有名な会社ではありますが、中には通信サービスとは関係ない会社もあります。元々通信関連の事業を行っていたのはこちらの4社になります。
元々通信関連の事業を行っていたという安心感があるので、初めて格安SIMを利用する方に人気のある4社です。
- OCNモバイルONE:docomoと同じくNTTの子会社であり、プロバイダのシェアは日本一。格安SIM利用者数も日本一。
- mineo:親会社の関西電力は、関西エリアでeo光を展開している。NTT(フレッツ光)よりシェアが多いエリアもあり。
- BIGLOBE:元はNECの子会社であり今はKDDIの子会社。プロバイダのシェアは業界4位。
- IIJmio:知名度は低いが、プロバイダ業界では最も歴史のある最大手。格安SIM利用者は2番目に多い。
比較③ 利用者の評判(主に通信速度)
実際に使っている人の声というのは、非常に参考になります。特に通信速度については、様々なサイトで測定スコアが載っていたりしますが、大事なのは数値ではありません。実際のユーザーが使って感じた体感値です。
当サイトでは、実際の利用者に対して、これまでに何度もアンケートやインタビューを行っております。是非参考にしてください。
格安SIMを申し込むタイミングは月末がベスト!?
最後に、乗り換えの手続き(格安SIMの申し込み)をする日について説明しておきます。
考え方の基準は、なるべく節約できるタイミング、です。細かいことは気にしない!というタイプの方はスルーして頂いて大丈夫です。
大前提として、docomoの料金は、いつ解約しても1ヶ月分かかってしまいます。なので、格安SIMに切り替わる日がなるべく月末に近い方がお得になる、ということがわかります。
そして、MNPにしろ、新しい電話番号にするにしろ、格安SIMを申込んでからSIMカードが届くまで、1~2週間程かかります。
SIMカードが届く日数と、月末に切り替えることを考えると、15日頃までに格安SIMを申し込んでおくべき、ということがお分かりいただけると思います。
極力月末に近づけようと申込みを遅らせすぎたばっかりに、月内にSIMカードが届かなかった、となってしまうと、もう1ヶ月分余計にdocomoの料金を払うことになってしまい、絶対損になります。
とはいえ、早すぎるのもNGです。通常格安SIMは、SIMカードを入替えた日が課金スタートになります。ところが、SIMカードを入替えずにほったらかした場合、「SIMカードが届いてから◯日後に課金スタート」のような形式を取ってる格安SIMが多く、入替え終わってなくても勝手に課金が始まってしまうのです。
例えばmineoの場合、SIMカード発送日から10日後に課金が始まります。つまり、5日に申し込んで12日にSIMカードが発送された場合、22日に課金が始まってしまうので、9日分のロスが発生してしまうのです。
正直言うと、あまり神経質になりすぎるのもどうかと思うので、10日~15日頃の間に申し込む、と覚えておくと良いかと思います。
それこそ、自分が怠け者であり、思い立ったが吉日でないと動けないという方は、何も気にせず今すぐ申し込んでしまうことをオススメします。でないと、いつまで経っても格安SIMに乗り換えられないですよね。
参考)初月無料の格安SIM
格安SIMの中には、初月の料金が無料のものがあります。主要10社であれば、以下の5社が初月無料です。
初月無料であれば、それこそ月頭であっても月末であっても気兼ねなく申し込んでおくことができます。色々あって選べないという方には、こういう理由で格安SIMを選ぶというのも1つの方法かもしれませんね。
【まとめ】MNPか新しい電話番号にするかで手続きの順番が異なる。申込みは15日頃にするのがベター!
- 端末代が払い終わっているのであれば、更新月はあまり気にする必要はない
- MNPなら先にMNP予約番号を発行してから格安SIMを申し込む
- 格安SIMに申込みをするのは15日頃がベターである
格安SIMへの乗り換え手順について説明させて頂きました。何度も見直して書き直したのですが、中にはわかりづらい部分があったかもしれません。ちょっとした質問であればTwitterでリプライしてもらえれば回答可能です。せっかく格安SIMに興味を持ったなら、是非乗り換えて、お得な日々をエンジョイしてもらいたいです。きっとdocomoでiPhoneを使うより満足できると思いますよ!