この記事「【2017年10月】 本当に速い格安SIM 主要11社で1番速いのは」の内容をざっくりまとめると…
- 実際に格安SIMを使ってる人たちにアンケートを実施しました。
- 調査内容は、通信速度に対する「満足度」。
- その結果、速度満足度が1番高い格安SIMはワイモバイルということがわかりました。
目次
本当に速い格安SIM 主要11社で1番満足度が高いのはワイモバイルでした!
こんにちは、てんしむです。今回は、格安SIMの通信速度に関するお話です。
実際に格安SIMを使ってる人たちに聞いた、通信速度に対する満足度調査の結果を発表したいと思います。
主要11社の中で、最も速度満足度が高い格安SIMはワイモバイルでした。
格安SIMを選ぶ際に1番気にするのは料金?速度?ネームバリュー?
格安SIMに切り替えようと思った際、みなさんはどういったところを気にしますか?
既に格安SIMを利用している人たちに「格安SIMを選ぶ際に1番気にしたところはなんですか?」というアンケートを実施した結果、1番多かった回答はやっぱり「料金」でした。
- 1位:料金
- 2位:通信速度
- 3位:知名度(ネームバリュー)
- 4位:電波(docomoが良い)
- 5位:料金プランの豊富さ
6位以下はこちらを参照ください。
格安SIMに切り替える際に1番気になるのは料金。当然の結果でした。
わざわざ大手キャリアから格安SIMに乗り換えるわけですから、安くならなきゃ意味がありません。とはいえ、安くなるのは当たり前で、料金の次に気になると言えば、やっぱり通信速度でした。
通信速度とは?
今やスマホは電話としての機能よりも、いわゆるパソコンとしての機能(インターネットの検索、動画の視聴、オンラインゲーム、SNSの閲覧・投稿など)がメインとなっています。これらを快適に使うのに必要なのが通信速度です。
速ければスムーズにインターネットが使えますが、遅ければ固まってしまいます。ネット検索やSNS等であれば、さほど影響はなく、主に動画や音楽視聴の際に重要視されるものですね。
この通信速度が、格安SIMに切り替えると少なからずは遅くなるのですが、これが許容範囲の内なのかそうでないのか、というのが大事なポイントなのです。
結論から言うと、格安SIM会社によって通信速度はかなり変わります。また、同じ格安SIMであっても、エリアや時間帯によっても大きく変動します。
ですので、一概に「◯◯であれば間違いなく速い」、と言い切れないのが現状ではあります。
そうは言っても、現実的に多くのユーザーが格安SIMを利用していて、その方達のリアルな意見というのは非常に信憑性が高い。今回のアンケートでは、そういった事情も踏まえた上で行った「通信速度に対する満足度調査」となります。
正直言うと、大手キャリアの4G(LTE)回線の速度に慣れてしまったユーザーからすると、格安SIMでは遅く感じるかもしれませんが、使い続けていれば案外慣れてしまうもの。でなければ、ここまで格安SIMが広がるわけはなく、現にほとんどの格安SIMユーザーは「大手キャリアに戻るつもりはない」と答えています。
自分でも思ってた以上に「そこまで速度を求めていない」ということが、今回のアンケート結果からもよくわかりました。
数字よりも体感値で速度を比較
「格安SIM 速度」で検索すると、色々な比較サイトが出てきます。そのどれもが「速度測定アプリ」を使ったもので、リアルな数字(スコア)での比較を見ることができます。
もちろん数字は大事ですし、嘘つかないのですが、
なんだかよくわからない
って思ったことはありませんか?
なんとなく数字が大きい方が速度が速いということはわかるのだけれど、やれ10Mbps出た、こっちでは20Mbps出た、と言われてもいまいちピンとこない。そんな声をよく聞きます。
Mbpsというのは速度の単位です。でも同じ速度の単位であるkmと比べて、何がどう速いのかというのは全くもって想像しにくいです。
例えば、時速30kmとか、50km、100kmと言われたら、なんとなくイメージできますよね。時速30kmなら原付きがゆっくり走ってるくらいですし、50kmなら一般道を走る車です。100kmともなると高速道路を走ってる速度ですね。
じゃあ10Mbpsや20Mbpsはどうでしょうか?正直全くイメージができません。そもそも何を基準に、通信速度を測ればいいのかすらわかりません。
インターネットを見てる時に、リンクボをタップしてからページが表示されるまでにかかった時間でしょうか。10Mbps出てれば、タップして1秒でWEBページが表示されるよ、とか、5Mbpsしか出ていなかったら2秒かかるよ、みたいな感じで何かしら基準があるのでしょうか。
答えはNOです。そんな単純な基準ではありません。
はっきり言うと、通信速度(Mbps)というのは、もっともっと複雑な仕組みになっています。そんな複雑な仕組みを理解して日常生活に落とし込むのは不可能です。現実的ではありません。
そんな数値よりも、もっと大事なことがあると思います。実際に使ってて「どう感じるか」です。いわゆる
体感値
ってやつです。速い、遅くない、ちょっと遅い(気にならない程度)、ちょっと遅い(気になる程)、遅い、かなり遅い。人によって感覚は違うでしょうが、よくわからない数字で言われるより、よっぽど信頼性が高いと思いませんか?
そこで、当サイトでは、実際の利用者による体感値で速度の比較をしました。30Mbps出てようが遅いと感じれば遅いわけで、5Mbpsしか出ていなくても速いと感じれば速いのです。そこに数字なんて関係ないのです。
みなさんも1度は経験があると思いますが、ネットが遅かったり繋がらなかったりすると「なんかネット繋がらないんだけど、私だけ?」と一緒にいる友達や家族に聞いたりしませんか?
そんな時に
「え?私12Mbpsだけど全然速いよ」「私32Mbps出てるけど、確かに遅いかも」
こんな会話しませんよね。単純に「繋がるよー」とか「普通に開くよー」って言いますよね。これってつまり、速度が何Mbps 出てるかどうかが大事なんじゃなくて、体感として速いか遅いかが大事ってことだと思います。
そもそもこれを言ってしまうと元も子もないのですが、速度測定アプリってかなり曖昧です。実際に使ってみればわかりますが、連続して測定しても速度はバラバラですし、同じ機種、同じSIM同士で同時に測っても違う速度になります。
結局のところ、あの数字自体が信頼性があまりないんですよね。
だったら、実際に使ってる人が速いとか遅いとかって感じる「体感値」の方がよっぽど現実的(リアル)だと思うのです。少なくとも僕はそう思います。
アンケート内容と採点方法
今回のアンケートでは、「通信速度に不満はありますか?」という質問に対して、以下の4つからの回答を選択してもらいました。
- 全くない
- あまりない
- 少しある
- かなりある
この内、「全くない」「あまりない」の割合が利用者に対してどれくらいあるか、という採点方法です。
最も不満のない格安SIM→十分な速度が出てる格安SIM
という逆説的なランク付けにしてみました。
※元々大手キャリアを使ってた格安SIMユーザーに対して「速いか遅いか」という質問をしてしまうと、必然的に大手キャリアと比較してしまうので、速いと答える人は少なくなると想像がつきます。
でも、格安SIMが大手キャリアより遅いのは当然です。ポイントは、それを許せるか許せないのか、なのです。
そういった理由から「不満があるか?」という目線で質問をしました。ご理解頂ければ幸いです。
個別結果の前に、全体結果から見ていきましょう。
格安SIM10社の平均速度満足度
まず先に、格安SIM10社の平均速度満足度を見ておきましょう。格安SIMの通信速度満足度は、ずばり
67.4%
でした。129人中87人の人は格安SIMの通信速度に満足しているようです。この数字を多いと見るか少ないと見るかは人それぞれかもしれませんが、もう少し速度に不満を持ってると思っていました。僕的には想像以上に満足度が高くて少し驚いています。
全体の数字だけ見ると、もはやどこの格安SIMでも通信速度に問題はないんじゃないかって思っちゃいますが、実際のところ速度満足度が50%以下だったのは、今回調査した11社中2社だけでした。80%を超えた格安SIMは3社もいます。
「格安SIMってよくわからないけど、速度とかって大丈夫なの?」という声がよく聞こえてきますが、全然大丈夫そうですね。
では、個別結果を見ていきましょう。全体の平均でこの数字ですので、上位は相当満足度が高いんじゃないでしょうか。
速度満足度4位
本当は上位5社を下から順番に発表したかったのですが、同率で3社が4位となってしまいました。その3社は、
IIJmio
BIGLIBE
LINEモバイル
で、速度満足度は
66.7%
でした。
格安SIMの速度満足度 | |||
---|---|---|---|
アンケート回答数 | 不満がないと答えた数 | 満足度 | |
IIJmio | 9 | 6 | 66.7% |
BIGLOBE | 6 | 4 | 66.7% |
LINEモバイル | 3 | 2 | 66.7% |
正直言っちゃうと、特にLINEモバイルなんかは回答数が少ないので、あまりあてにならないかもしれません…。
そういった意味では、LINEモバイルよりもBIGLOBEの方が、BIGLOBEよりもIIJmioの方が速度満足度が高い、と言えるかもしれませんね。
「自分の周りの友達◯人が言ってる」くらいの感覚で考えると良いかもしれません。
3社の特徴をまとめておきます。
IIJmio・・・docomo端末でもau端末でも、どちらでも使える。プロバイダとしては業界最大手。
BIGLOBE・・・YouTubeやApple Music等がカウントフリーで使える。docomo、au両方とも使える。
LINEモバイル・・・LINEやTwitterなど主要SNSがカウントフリーで使える。
速度満足度3位
第3位は、
FREETEL
でした。速度満足度は、
80%!
格安SIMの速度満足度 | |||
---|---|---|---|
アンケート回答数 | 不満がないと答えた数 | 満足度 | |
FREETEL | 10 | 8 | 80% |
先日、楽天モバイルに買収されることが発表されたFREETELが速度満足度80%で第3位でした。
格安SIMとしてのFREETELブランドがなくなってしまうのは非常に残念ですが、仕方ありません。アンケート実施時は既に買収が発表された後でしたが、実際に使ってるユーザーは今まで通り使えることになっていたので、ランキングはそのまま掲載することにしました。
楽天モバイルに買収されることで、通信速度が低下するかもしれませんね。
FREETEL・・・使った分だけプランという他社にはないプランが選べる。オリジナル端末を豊富に扱っている。
速度満足度2位
第2位は、
UQモバイル
でした。速度満足度は、
84.2%!
格安SIMの速度満足度 | |||
---|---|---|---|
アンケート回答数 | 不満がないと答えた数 | 満足度 | |
UQモバイル | 19 | 16 | 84.2% |
auの子会社であるUQモバイルが速度満足度で第2位となりました。
CMもバンバンうっているので、知名度もうなぎのぼりなUQモバイル。さらに通信速度も問題ないとなれば、かなりオススメな格安SIMであることは間違いなさそうです。
UQモバイル・・・auの子会社。データ無制限プランが好評だけど、料金プランが少ないのが少し残念。
速度満足度1位
通信速度満足度、栄えある第1位はなんと、
ワイモバイル
でした!そして、速度満足度は、なななんと
100%!
格安SIMの速度満足度 | |||
---|---|---|---|
アンケート回答数 | 不満がないと答えた数 | 満足度 | |
ワイモバイル | 9 | 9 | 100% |
アンケート回答数が9名だけだったとはいえ、なんと速度満足度は100%という素晴らしい結果になりました。UQモバイルと同じくCMをガンガン放送してるので知名度も高いので、かなり安心して乗り換えられる格安SIMと言えますね。
ワイモバイル・・・ソフトバンクの子会社。端末とセットで1,480円~という安さも売り。
格安SIMの速度満足度アンケート全結果
最後に、今回実施した速度満足度に関するアンケート全結果を載せておきます。
格安SIMの速度満足度 | |||
---|---|---|---|
アンケート回答数 | 不満がないと答えた数 | 満足度 | |
ワイモバイル | 9 | 9 | 100% |
UQモバイル | 19 | 16 | 84.2% |
FREETEL | 10 | 8 | 80% |
IIJmio | 9 | 6 | 66.7% |
BIGLOBE | 6 | 4 | 66.7% |
LINEモバイル | 3 | 2 | 66.7% |
楽天モバイル | 29 | 19 | 65.5% |
OCNモバイルONE | 17 | 10 | 58.8% |
mineo | 21 | 12 | 57.1% |
DMMモバイル | 4 | 1 | 25% |
イオンモバイル | 2 | 0 | 0% |
楽天モバイル、OCNモバイルONE、mineoの3社は回答数が多いので、数字の信憑性は非常に高いと言えます。その辺りを踏まえると、UQモバイルの84.2%という数字は異常かもしれません。
格安SIMの通信速度は、思ってるよりも問題なさそうです!
- 格安SIMに乗り換えても通信速度に問題はなさそう!
- DMMモバイルとイオンモバイルは利用者も少なく、通信速度もちょっと心配。
- 実際に乗り換える前に、個別の口コミはチェックしておくべき!
いかがでしたでしょうか?実際に格安SIMを使ってる人が「問題ないよ」と言ってるのがわかると、やっぱり安心しますよね。おそらく1番心配していただろう通信速度がクリアできたので、格安SIMへの乗り換えにかなり前向きになれたと思います。